Karasumi
からすみとは

長崎の地において鯔(ぼら)の卵巣を塩漬け後干して作られたからすみを「長崎からすみ」と呼びます。

「からすみ」は、ギリシャ・エジプト等の地中海沿岸を起源として広まり、世界各地において塩漬けとして食膳に上がっておりました。
日本には承応年間(1650年代)の約370年前に伝来してきたと云われております。
当時は鯔(ぼら)ではなく鰆(さわら)の卵巣で作られておりましたが、弊社髙野屋の初代・髙野勇助が鯔の卵巣でからすみを作ることを始めました。
現在では、鯔の卵巣で作られた「長崎からすみ」は食通の知るところであり、天下の珍味として名声を博しております。

髙野屋は、生みの親ともいえる髙野勇助の製法を代々受け継ぎ・発展させながら「長崎からすみ」の製造を行っております。

About
髙野屋の歴史

髙野屋の初代 髙野勇助は現在の熊本県八代地方の生まれで、出島埋立工事の為1675年頃に長崎に移り住んだと言われております。

その後、現在の長崎市万屋町近辺に魚屋を開業しましたが、1620年代に海外より伝来した「からすみ」に興味を持ち、長崎近郊の野母崎に質の良いぼらが水揚げされる事に目を付け、そのぼらの卵巣を用いる事と合わせて、製法につきましても日々研鑽する事でより美味しい「からすみ」を提供する事ができるようになりました。

延宝三年(1675年)の創業以来、この技術を代々進歩させながら一子相伝の技として350年以上に渡り伝承してまいりましたが、これからも「髙野屋のからすみ」を皆様方に末永くお届けできますように、今まで同様の研鑽を怠る事のないように努力し続ける所存でございます。

「からすみ」の語源である唐の墨

Greeting
代表挨拶

この度は有限会社髙野屋のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。延宝三年(1675年)の創業以来、私どもは長崎の地で「からすみ」という日本が誇る珍味と向き合い、伝統の味を守り続けてまいりました。

「からすみ」は、鯔(ぼら)のメスの卵巣を塩漬けし、じっくり乾燥・熟成させる極めて繊細で奥深い味わいの食品です。古くから将軍家や宮内省に献上され、天下の日本の三大珍味と言われ、食通のご愛用とされています。

これからも、研ぎ澄まされた職人の技と真心をもって、「本物のからすみ」をお届けし、お客様に喜びと感動をご提案してまいります。ぜひ一度、私たちのからすみをお手元でご賞味ください。

今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

十四代目髙野 正安

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